ころころりんのうち

日々の暮らしの覚え書き・小さな楽しみを見つけよう。

「黄金の土」というエチオピアの昔話。

 

私がライフワークとしてつづけていること。おはなしのボランティア。

​​​​​以前記録していたおはなしノート。
過去の記録を振り返ってみる。

「黄金の土」
2016年2月に初めて語っているから、
多分覚えたのは2015年~2016年にかけてだと思う。

エチオピアの昔話です。
「山の上の火」という本の最後に入っているおはなしです。

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ヨーロッパからやってきた二人の探検家は、
エチオピアの国中を歩き回り、すべてのことを書き留めます。
この探検家のうわさを聞いたネグース王は、この人たちに協力するため
一人の道案内人を送ります。
探検家たちは、山に登り、川に沿って山をくだり、金や銀の出る岩を調べ、
平原の道、山の道、見たものは、全部地図に書き込みます。

道案内人は、自分の見たことを、ネグース王に報告します。
ネグース王は、この人たちのした仕事について考えます。

そしてこの二人が、エチオピアから出発する前に、
御殿に快く迎え、ご馳走を振る舞い、珍しい贈り物をします。

しかし、最後に船に乗ろうとする二人を召使いは呼び止めます。
そして靴を脱がせ、靴についた土を丁寧にこすり落として二人に靴をかえします。

二人はどうしてそんなことをするのか尋ねます。
召使いは、ネグース王の言葉を伝えます。

エチオピア美しい国の土は私たちにとって、何よりも大切であるということ。
すべての道は、みんな、わたしたちの祖先の足と、わたしたちの足と、
そしてこどもたちの足で踏み固めたもの。
エチオピアの大地は、わたしたちの父であり、母であり、兄弟であるということ。
わたしたちの持っているものの中で一番大切なもの。
珍しいおくりものは、さしあげるが

エチオピアの土は、​たとえひとかけらでも差し上げることはできない。

・・・みたいな内容です。


最後のネグース王の言葉に感動して、この話を覚えようと思ったのですが、
まさか、今、これほど戦争を身近に、自分事として感じることになるなんて思ってもみなかった。
改めてこの話の内容が、ひしひしと胸に迫ってきました。

再度、このおはなしを心をこめて語りたいなぁと思い、只今練習しています。
機会があれば、手に取って読んでみて下さい。

数分で読める短いおはなしです。                   

            たまね。ころりんでした。​​​​​