私のライフワークのひとつに
『よみきかせ&ストーリーテリング』があります。
無理はせず、でも長く続けていきたいことのひとつです。
よみきかせは、絵本を見せたり、本を読んでおはなしを伝えます。
ストーリーテリングは、昔話や創作の話を覚えて
絵や文字は使わず、言葉(声)だけでおはなしを伝えます。
地元の小学校でよみきかせを始めて、もう18年程になります。
始めたときは、息子たちは小学生でした。
とっくに息子たちは小学校を卒業しましたが、
私は子どもの保護者から、地域のおばさんになり、
それでも、地元の小学校へよみきかせに行っています。
今は仕事の都合で、年に数回ですが、続けさせてもらっています。
時々は、他の小学校へ出張したり、
図書館でのおはなし会にも参加しています。
少し前になりますが、小学校の5年生で読んだ本のおはなしを
ひとつ紹介しますね。
世界のなぞかけ昔話①
『どうしてかわかる?』の中の
「末息子の買ったものは?」というおはなし。
(3~4分ぐらいで読める短いおはなしが14編 昔話が題材になっています)
病気の年老いたお父さんが、3人の息子を部屋に呼び
金貨を1枚ずつ渡して言いました。
「金貨1枚で何かを買ってきて、この部屋をいっぱいにして
みせた者に、家と農場をあたえよう」と。
1番上の息子は、荷車いっぱいの藁を買いました。
けれども、藁は部屋のひとすみが埋まっただけでした。
2番目の息子は袋に詰まった羽毛を買いました。
でも、広げた羽毛は部屋の半分がなんとか埋まっただけでした。
末の息子はポケットから小さなものを取り出しました。
やがて、部屋はあるものでいっぱいになりました。
さぁ、末の息子は何を買ってきたのかな・・?というおはなし。
子どもたちは、私なんかと違い、頭が柔軟で
思いもよらない考えを話してくれます。
そう思ったのだから、正解や間違いはありません。
でも、一応ね・・・本の中に《たねあかし》があります。
末息子が買ってきたのは、マッチとろうそく。
明かりで部屋をいっぱいにした、というわけさ。
今まで何度か、こどもたちにこの話をしましたが、
ちょっと感動した子どもの考えがありました。
「香水を買う」⇒「いい匂いで部屋を一杯にする」
「写真立てを買ってくる」⇒
「家族の写真を入れると幸せな気持ちでいっぱいになる」
高学年はすごいなぁ~・・・。
頭の固い私には思いもよらない素敵な考えでした。
少し前から、謎かけや謎解きがちょっとしたブームですね。
一緒に聞いてくれていた担任の若い先生が、
「この本、面白いですね。僕が欲しくなりました」と言われました。
子どもたちと楽しんでくれるといいなと思いました。
さぁ、4月になり、新年度が始まりました。
今年度は、何年生の所へ行くのかな?
どんなおはなしをしようかな?
新しい出会いが楽しみです。
またね。ころりんでした。